
普段は登山がご趣味ということで、とても明るくアクティブな印象です。仕事に関しては、大変まじめに相続業務や後見業務に取り組んでおられ、私も常々刺激を受けています。空き家の問題は、全国的にも大きく取り上げられるようになってきましたが、私の地域では既に深刻な問題になっています。先生には法律面でご協力いただいております。例えば、相続をした家を処分(売る)したいと思っても亡くなられた方の名義のままでは売れません。そんな時に相続人の気持ちに寄り添いながら相続登記をしていただけることはもちろんですが、「相続対策」をお願いできる先生は非常に少なく私にとって大変心強い存在です。連携することで、安心して課題の解決に取り組むことができ、大変感謝しております。
私たちが普段お付き合いしている中小企業様は、特に経営者の高齢化が課題となっており、約半数において後継者が決まっていない状況です。そのため、経営者のみならず、会計士・税理士の立場としても、事業承継や相続対策について頭を悩ませておりました。
このような中、司法書士の仲島先生から紹介されたのが家族信託というスキームです。単に所有権を移転させるのではなく、信託によって受益権を設定することで、より自由度の高い財産の継承が可能になります。そのため、経営者にとって事業承継や相続対策の選択肢が広がり、より早いタイミングで検討されるようになりました。


歯科医師
仲島君とは中学生の頃からの長い付き合いになります。規則正しく厳しい寮生活を共に過ごした日々も、今では懐かしく思い出されます。昔から正義感の強かった彼が、現在は司法書士として相続・認知症問題に取り組まれて活躍されている姿は、合点がいく話です。
歯科医の立場としても、認知症の問題は大きなテーマです。残っている歯が少ないと食事摂取量の減少にともない、栄養不良により認知症のリスクが高くなるといわれています※1)。健康寿命を長くするためにも歯の健康はとても大切なことです。認知症を予防するという視点でも、歯の治療やケアの重要性を患者さんにお伝えしています。
また、事前の対策が重要という点は、仲島君の相続・認知症に対する取り組みと共通することです。認知症を発症してから義歯(入れ歯)を作成されても、上手く利用することが困難な方が多いです。食べる幸せを守るためには、認知機能が低下する前に歯科を受診することが重要です
それぞれの立場も役割も違いますが、お互いの職責を果たしながら、共に高めあって行ければと考えています。また、これからも、お力添えを頂きたい場面や助言を求める事もあろうかと思います。今後の発展を応援しています。
文献:※1)「高齢者の栄養 歯科とフレイル」中屋豊 老年歯科医学31巻3号 Page331-336 (2016.12)